母が謎の手紙の解読に成功していた話

夕方。LINE。母より、父がもって1週間か10日かもつか持たないか、と宣言されたとメッセージ。残業それなりにこなして帰宅。母に電話する。遅くなってごーめんね。色々と話す。

 

その中で、昨日受け取った父からの手紙の内容の謎が大体解けたと聞かされる。文字がブレブレで、妄想を見ているせいか支離滅裂、分かるのは最後の「ごめんなさい」のみ。よーわかったね、と話を聞いてみると、解けた理由が分かった。

 

・なんか年末入院する直前、母の胸にも小さなしこりがあったらしく、父が病院に行けと言ったところ、母に父の方が今は大変!それどころじゃねぇ!と打ち返されていたことを気に病んで、自分のことばっかしでごめんなさいと謝ってた模様。

 

母にしか、解けねーじゃねぇか!

 

昔から体が弱く(低体温症、肝炎、腸閉塞で死にかけ、肺癌初期、ヘルニア、髪の毛薄いetc)、何かと病院のお世話になっていた父。気が利かない、マイルドに尖っていたこともあり、母がどこか悪いと言っても、あんまり気のきいたことを言えずに、母と喧嘩した際にドッカーンした母からあの時は、、、と猛攻撃を受けてましたね。

 

年をとり、若干角が取れてから若き日のetcを反省して後悔してたこと、、、隠してたつもりでしょうけど、僕知ってましたよ?

 

でもね、父さん。良いかい。父さん。母さんはね、父さんのこと気の利いたことは絶対言えないともう悟って諦めてたから。今回のことは謝らなくてもいいと思うんだよ。僕、この話聞いてなんなんwって思わず言っちゃったもん。いや謝るのは悪いことじゃ無いんだけどね、でもね、「ごめんなさい、でもありがとう」ってもう一言添えてた方が母さんは嬉しかったと思うんだ。「ありがとう」で終わってた方が嬉しいんだよ。そんなもんさ。家族だもん。でも、父さんらしいなって正直思いました。1,000父さんポインツ、贈呈です。

 

長くは無いと言うことで、本日より面会可能な病棟の方に移った父親。大事な話があるとお医者様に呼び出されて話たあと、母さんは父と面会したようです。

 

と言っても父は寝たっきり、母が「誰か分かる?」と問いかけても「ううん」と首を横に振ったとのこと。「うん」って首を縦に振るもんだと思っていた母は「えええええええええ!」って思わず口にして看護婦さんに笑われたと電話越しに笑ってました。

こんな時は嘘でも良いから「うん!」って首を縦に振れば良いのに。母さんあんな難解な手紙を解読してたのに。。。かわいそう。。。父さん、、、そう言うとこやぞ?でも父さんらしいから10,000父さんポインツ、贈呈です。

 

いっつも明るい母も流石にこたえてる模様。電話越しに「私が日頃の行い良くないけ、こんな目に相寄るんかね」とこぼしていたので、「そんなことないよー。行いが悪かったら、父さん、あんな母さんのこと心配した手紙書かんやろー?」って取ってつけたような言葉をかけました。えぇはい。取ってつけたような言葉です。アヒルの子はアヒル。僕も口がうまくありません。こんな時にスマートな言葉で人を励ますことができないのです。僕にも100,000父さんポインツくれませんか?

 

職場が割とアレだし、父さんが生きているうちに会えるか分からないけど、見たらクスッとしてくれそうな文章を残しておきます。天国に行ったらスマホの使い方覚えてみてくださいね。息子はくよくよせず、前向きに切り替えるように頑張ってますよー。

 

母さんの胸のしこりは私にお任せくださいませ。今は言うても効かんと思いますが、ことが済めば、即病院に連れて行きますので。