弟の後見人になれそうです。

弟の成年後見人になる件に関して、面談を受けて結果待ちとなってましたが、家庭裁判所より誓約書が届きました。

どうやら、無事、弟の後見人として認められたようなので文章を残します。

 

まずはスタンスを。

原則として、僕のような障害者の兄弟って兄弟の責任を一生背追い込む必要はありません。僕は、子供の頃、弟のことで友達にいじめられたことはなく(大人にはあるけど)、母とも親子仲が良いし、20代後半に家のことで悩んで地元に戻ってきたような人なので、できる範囲で弟のケアをするスタンスの人です。でも、それが世間一般的に必ず正しいとも思わないし、家と疎遠になっちゃう人はそれはそれで正解だよなぁって思ってます。特に子供の頃に家のことでいじめられた経験のある人や親や他の兄弟と揉めちゃった人はもうどうしようもないもんね。

ただ、相続に絡む話は後者の人にとっても避けては通れないので、ほんの、ほーーーーーんの少し考え方が楽になってくれると良いなぁとちょっぴり図々しい願いをこめて文章に残します。

 

では経緯を。

 

今年の2月に父が亡くなりまして父の遺産相続関係の手続きを母の方に勧めてもらってました。父が残したものとしては実家のオンボロマンション。引き続き母の居住地とするため、母に全て相続してもらうつもりで行政書士さんに相談。弟が障害者ということを隠して手続き進めることもできるけど後々面倒なケースになるので、後見人を立てて後見人が弟の代理で相続を辞退するとした方がいいと意見をもらったのです。

母はまだ70前、後期高齢者にはまだまだ年数に余裕がありますが、先を見据えて兄である僕が適任だろうとなりました。

 

数年前、両親が弟のために貯めていた定期が満期を迎え、普通口座に移し替えようとしていた際に、本人に判断能力の無い障害者の口座は後見人無しでは解約できないと言われまして、行く行くは後見人になって欲しいとは両親から希望を聞いていたんですね。だいぶ先の話かと思ってましたが、父がバタバタと亡くなりまして思ってたよりもだいぶ前倒しになりました。

 

行政書士さんの方で後見人に必要な申請書類を作ってもらい、弟がお世話になってる施設のあり家庭裁判所に提出。4月の終わり頃、家庭裁判所より電話があり面談を行うことになりました。

 

母と一緒に来てくださいとのことで、面談の方は1時間ほど。特に準備するものもなく、面談担当の方から最初は、成年後見人になることに抵抗はありませんか??と聞かれたのが印象的でした。義務ではなく、どちらかというと、後見人になる人(家族)の支援の側面が強い制度なのかなぁって印象ですね。家族が断った場合は、家庭裁判所の人が後見人を任命しますからね。

 

あとは、本人との関係性であったり、僕と母の親子仲であったり、弟の貯金を使う予定があるのか?って話と聞かれました。まぁ世の中、ここぞとばっかりに金を使い込む人がいるんでしょうね。。。悲しいことではあるけど、他所様の家庭には何も言えない。

 

正直に使う予定は無いんだけど、弟が状態が悪い際にお世話になっている施設の箪笥を壊して修理代で結構かかったりしたのでそういう際に使用するか判断したい(母は専業主婦だったので遺族年金が少ないからね)、弟は多血症、体の弱い父方の血をどうも濃くひいいているみたいなんで大病で入院した時などに備えたいと伝えました。

 

母方の祖父母が自己破産を2回するようなとんでもない人たちで、母は子供の頃から苦労しており、また僕自身も子供ながらに祖父母のトラブルは見ていることもあったので、お金のトラブルがものすごく嫌であること、そちらのほうも話し面談は終了。担当の方が安心した顔だったのが印象的でした。

 

面談の中で、あなたにとっても将来ためになる話ではあるから、困ることあったら家庭裁判所行政書士さんに相談してくださいとも言われました。

 

弟と歳が近いこともあり順番からいけば僕からあの世に行くことになるので、ずっと先ではありますが、僕に判断能力がなくなれば次の代理人の話もしないといけません。家庭裁判書の方で交代するか判断するとはいえ、判断能力が置いてきてからあたふたするのも大変なんで、今のうちから知っておくのは長い目で見れば良いのかなぁって思います。

 

その後。面談から1週間くらいで誓約書が届きました。時間はかからないですね。近いうちに正式に認められましたと連絡が来るのでしょう。

 

一番は障害者のお金を勝手に使い込まないようにするのが目的で作られた制度かとは思いますが、兄弟に負担を押し付けるようなものではなく、どちらかというと軽減する役目が強いので、どんなスタンスであろうと最大限に活用すればいい制度ですね。

 

最近は僕らが子供の頃よりも発達障害と認定される子どもが増えてると聞きます。まだまだ不十分な面あると思いますが、昔に比べて制度が少しずつ整備されていっているようです。

困ったらその道のプロにするのが一番ですね。自分一人で解決できないことがほとんどですから。

 

多分、多分ですけど、未来はもっと法制度が整備されると思います。分かり合えない人もいるかと思いますが、気持ちを分かってくれる人も絶対いると思うので、今の小さい子たちは今に絶望しても大きくなるにつれて見れる世界が広がって少しづつ気持ちが楽になると思います。

 

でも、本当は今の小さい子やその親御さんが、その時点で気持ちが楽になる世の中になると良いなぁ。最後もちょっぴり図々しい願いを込めて筆を置くとします。では、また何か書きたくなったらー。