送る言葉

母から嬉しい話があるというので、なんなの?って聞いてみたところ、かかりつけ医で血圧を測ったところ20年間一度も下がらずに悩まされてきた高血圧が正常範囲内に収まったとのこと。

 

母となんでだろうね?と話してみたところ、父の死で

・父と接してた時のイライラがなくなった

・父方の親戚と一気に疎遠になった

(もらおうとは思っていなかったが、父の百箇日で何も聞いてもこなかったし送ってもこなかったな。。。叔母たちは。。。案の定というか、好都合だけど。

ここら辺が大きいのかなぁ、というのが二人の共通見解。

 

父方の親戚に関しては色々と書いてきたので今更いうまでもないが、父も父で僕が小さい頃から、「障害者を産んだのはお前」と母に言い放ち午前様で呑みに行くという人だったので、母の血圧が上がる要因になるわなっていうのが正直なところ。

母にとって強烈だったのか、当時幼稚園児だった僕が「我慢しなくて良いんだよ?家出て行っても落ち着いたら僕を迎えにきてね」と言ってたらしいということを母から未だに聞かされる。多少盛ってる話かな?とは思うものの、物心つく頃には呑みに行く過程を省みない父が苦手だったので、おそらく母の言葉はおおむね正しいものと思われる。

 

そんな父もここ数年はなんか知らんけどとっつきやすくなったなぁと感じており、母に何かあったん?と尋ねたのだ。母曰く、ひょんな事からお医者様から弟の障害の原因は父方祖父母の従兄弟同士の結婚がほぼ原因だと聞かされて、喧嘩した際に父に「息子たちに謝れ!!」と怒鳴ったことがきっかけだろうとのこと。多分、父なりに反省することがあったのでしょう。(僕が学生時代にうっすら気づいていたことに父母が老いてから気づくのが、父方の親戚の何があっても隠そうとする強い悪意を感じてしまい、気持ち悪いを通り越して憐れだと思う)

 

父の死に関しては、私は何もできない無力な人間でしかなかったのだけど、母のケアに関してはここ4ヶ月あまり第一優先にして動いてきてそれなりに効果あったのかなぁ?とプラスに思っている。

 

・父の死後実家に戻った。

・母の、父及び親戚に関しての愚痴に関して、否定せずにただひたすら耳を傾け続けた。

・父方の親戚付き合いをなるべく疎遠になるように努めた。

・弟の成年後見人になった。

 

特別なこともしてないし、100%自分だけが正解だとは思ってなかったけど、それでも自分なりにベターな方向になることをやってきたつもり。若干重なりまくったせいか自分自身が不眠に陥いってしまってたけどそれもほぼ解消された。母に自分自身も心配させてしまったんで100点ではないけど合格点とし、一旦ペースは落とそうと思っている。

 

父の日を迎えるこのタイミングで、「母の高血圧が一旦解決したんであの世に行った今も己の後悔を続けるのはやめてください。こっちが気になります。これで手打ちにしてください」という報告を、今年の父の日の贈り物にしたいと思う。看護婦さん経由で、父の死ぬ間際に母をお前に任せると父からの手紙を受け取っていたのでちょうど良いでしょ?

 

そんな母も義理堅く毎日仏壇に飯をあげ父に手を合わせております。来年の今頃までそれが続くようならそれを来年の父の日のプレゼントだとして受け取って欲しいと思う。

 

誰かにドヤりたいわけでもないし、繰り返しになるが自分が正解とは思わないけど、父という日が一つの節目になると思うので、この日誌に吐き出しておこうと思ったのだ。完。

 

(余談)とはいえ、死ぬまで自分の業に気付かない人も多く、それと比べたらまだ父はマシな部類だったのかな。。。と思うのも正直なところ。母のようには義理堅く生きられないなと思うものの、父への恨みが強くないあたり私も血は汚いというか、なんというか。